2017年2月24日

Date: 4.00pm-5.30pm, Friday, 17 February 2017
Place: Room 331, Faculty of Science Build. 1
Speaker: Masuto Fujimoto

日 時:2017年2月17日(金)16:00~17:30
場 所:一号館331
講演者:藤本 万寿人
タイトル:レーザーアブレーションICPMS法を用いた元素イメージング
-数値計算による分析空間分解能の向上

レーザーアブレーション-誘導結合プラズマ質量分析法(LA-ICPMS)はレーザーアブレーションによる固体試料のサンプリング部と、プラズマでのイオン化部が独立に存在することにより高感度かつ高精度な測定が行える質量分析法として広く用いられている。レーザーを走査することにより二次元元素濃度イメージを高速質量分析を用いて取得することが可能である。しかしながらアブレーションにより生成するエアロゾルはプラズマまでの輸送過程においてキャリアガス中で希釈されるために計測された信号は平滑化され、結果として得られるイメージング画像にも影響を及ぼすことが知られている。
本研究では、1shot分析で得られた信号プロファイルをもとに信号の時間変化を定式化した。そしてそこで得られた結果をもとに独自で考え出した補正法を用いてLA-ICPMSのラスター分析で得られた画像の補正を行った。