2017年10月27日

Date: 16.00-18.00, Friday, 27 October 2017
Place: 3F, Lecture room, Main Chemistry Build.
Speaker: Takehiko Yagi

日 時:2017年10月27日(金)16:00~18:00
場 所: 化学本館3階講義室
講演者: 八木健彦

タイトル:
超高圧実験技術の発展
– ピストンシリンダー装置から2段式ダイヤモンドアンビルまで –
Review of the development of high-pressure experiments from piston-cylinder apparatus to double-stage diamond anvil apparatus.

要旨:
20世紀初頭にP.W. Bridgman によって始められた超高圧実験は、新たな実験装置や測定技術の開発によって長足の進歩を遂げ、当初はたかだか数千気圧に限られていた圧力領域が今やその1万倍のTPa領域に近づこうとしている。また発生圧力領域の拡大だけでなく、さまざまな測定に対応した実験技術の開発も進み、多様な物理量が観測できるようになってきた。本セミナーではこのような歴史的発展を追ったレビューを行い、私自身が今行っているTPa発生をめざした実験の現状と問題点を解説する。高圧下での測定を考えている若い人達に、各種の高圧装置の特性を理解し、適切な装置・実験技術を用いて研究が行えるような情報を提供することを念頭に置いて話を展開するつもりである。