2019年5月17日

Date: 16:00-18:00, Friday, May 17, 2019
Place: 3F, Lecture room, Main Chemistry Build.
Speaker:Sho Kakizawa

日 時:2019年5月17日(金)16:00-18:00
場 所:化学本館3階講義室
講演者:柿澤翔

講演者:柿澤翔(Sho Kakizawa)
タイトル:高温高圧実験による下部マントルの最大含水量の推定
要旨:地球上で重要な揮発性成分として水が挙げられる。地球深部において水は(1)無水鉱物に不純物として固溶、(2)含水鉱物、(3)流体として存在していると考えられている。無水鉱物の結晶構造に取り込まれた水(水素)は、鉱物の物理学的・化学的性質を大きく変化させ、地震波速度から予測されている地球内部の構造やマントル対流に影響を及ぼすと考えられている。本研究では、高温高圧合成実験および二次イオン質量分析計(SIMS)による水素の定量から下部マントルの主要鉱物であるブリッジマナイトの最大含水量を決定することで、下部マントルにどのくらいの水が存在可能か議論する。