2006年3月17日　桜島　SO₂放出量観測

観測者：　山本圭吾（京大防災研）・森　俊哉・首藤知昭
天候：　快晴

放出量　 3月17日　平均放出量　540 ton/day (max: 720 ton/day, min: 420 ton/day)

噴煙の様子
　　雲ひとつない快晴で，噴煙は目視では確認が難しい．時折，大きなパフがある時に噴煙を確認できる程度であった．噴煙速度（風速）には，鹿児島気象台の高層気象観測の午前9時のゾンデの上空約1500mの値と9：00と15：00の桜島火山上空の解析値を参考にした．

　9：00　ゾンデ　850hPa 1474m 風向346度 風速16m/s
　9：00　桜島上空の解析値（JMA)　北風　13m/s
15：00　桜島上空の解析値（JMA)　北風　 7m/s

トラバース経路と噴煙方向

この日は9：30〜10：20に4トラバースと，13：40〜15：20に6トラバース行った．右の図は午前中のトラバースルート（赤線）を示す．矢印は典型的な噴煙中心の方向で，黄色く塗った部分が噴煙である．

　

観測結果
午前の観測にはゾンデの値があるが，午後の観測に対してはゾンデの値がないので，両観測とも桜島上空の解析値を採用した．放出量の結果を表に示す．

表　2006年3月17日　桜島火山二酸化硫黄放出量

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