2006年2月21日 浅間山 SO2放出量観測


観測者: 森 俊哉・首藤知昭・影澤博明
天候: くもり

平均放出量 470 ton/day (max:610 ton/day min:350 ton/day)

噴煙の様子
14:00ごろ浅間火山博物館駐車場(火口の北北西)より撮影

観測開始時に,浅間火山博物館から山頂付近を一瞬見ることができたが,その後は写真のように雲が低く垂れ込めて噴煙の様子を確認することはできなかった.

噴煙は,山頂とほぼ同じ高度で流れていたようである.

噴煙速度は,一瞬山頂付近が見えたときの2枚の映像を元に割り出した.4.9m/sを使用した.

トラバース経路と噴煙方向
トラバース経路を赤線で示す.噴煙は40°−50°(11トラバースの平均43°)の方向に流れていた.平均的な噴煙流下方向をピンクの線で示す.噴煙の範囲の1例を水色の線で示す.また,オレンジ色の丸の地点で噴煙観測用のビデオ撮影を行った.


3回から11回目ののトラバース時のSO2カラム量の変化.途中の階段状の変化はSO2セルを測定.この日は最大でも370ppmm程度(2回目のトラバース時)にしかあがらなかった.


観測結果

Traverse 時刻 噴煙方向
deg
放出量
ton/day
tr1 13:32:06 41.0 613
tr2 13:54:52 50.3 614
tr3 14:05:41 43.2 440
tr4 14:16:39 40.1 371
tr5 14:20:53 43.2 345
tr6 14:26:12 46.2 374
tr7 14:30:37 41.0 416
tr8 14:42:14 41.0 576
tr9 14:47:32 42.7 540
tr10 14:53:11 40.8 477
tr11 14:57:15 43.2 427
average 43.3 472

2004年9月1日以降の浅間山のSO2放出量の変化
 産総研地質総合センターのグラフをご覧ください.(近日中に2月21日のデータが更新されます)
(浅間のSO2放出量観測は産総研地質総合センターと東京工業大学火山流体と共同で行っています)

この日の観測についてひとこと