2019年7月19日

Date: 16:00-18:00, Friday, July 19, 2019
Place: 3F, Lecture room, Main Chemistry Build.
Speaker:Hui Hsin Khoo

日 時:2019年7月19日(金)16:00-18:00
場 所:化学本館3階講義室
講演者:Hui Hsin Khoo

講演者:Hui Hsin Khoo
タイトル:レーザーアブレーションICP質量分析計による粉末ペレットの元素組成分析法の開発
Title: Development of elemental analysis of powder pellet by laser ablation-inductively coupled plasma-mass spectrometry
要旨:固体中の元素組成分析を行う際に、基本的には溶液化にし分析する、あるいは固体試料を直接測定するという二つの方法がある。従来、XRFはガラスビードや粉末ペレットにした固体試料、ICP-MSは溶液試料を対象とし分析を行ったが、各手法に固有の問題がある。例えば、XRFでは特に希土類元素などの微量元素分析には感度が不足している。また、難溶性試料の分解に長時間が必要となる。そこで、レーザーアブレーションICP質量分析計(LA-ICP-MS)を用いることによって、難溶性試料をガラスビード化処理または粉末ペレットにし、レーザーでこれらの固体試料をサンプリングし、ICP-MSで高精度に多元素を測定することができる。元素汚染の低減と前処理の短縮のため、本研究は粉末ペレットに着目した。しかし、これまでの粉末ペレットを用いたLA-ICP-MS法から、安定した元素信号を得られないため、繰り返し再現性が低い。こうした背景から、本研究ではナノ秒レーザーとフェムト秒レーザーの2つのレーザーを用いて粉末ペレットに対する評価を行った。本発表は詳細な分析法や分析条件と結果について報告する。