2020年5月15日

Date: 16:00 – 18:00, Friday, May 15, 2020
Meeting ID: 327-949-041
Password: 222099
URL: https://zoom.us/j/327949041?pwd=VUQvUnJHazQydG9DQks2Rlh6NVRWUT09

日時: 2020年5月15日(金)16:00 – 18:00
ミーティング ID: 327-949-041
パスワード: 222099
URL: https://zoom.us/j/327949041?pwd=VUQvUnJHazQydG9DQks2Rlh6NVRWUT09

Speaker: Shuji Yamashita
講演者: 山下 修司
タイトル: LA-ICP-MS法による金属添加薄膜試料を用いた定量的元素バイオイメージング
Title: Quantitative elemental bioimaging using metal spiked polymer film by LA-ICP-MS

ナノ粒子の利用拡大に伴い生体に対する毒性評価が行われている.これまでに,粒径の違いによる急性毒性の影響や(Cho et al., 2018),ナノ粒子の溶解で生じたイオンによる代謝異常の報告がある(Wagner et al., 2010).このように,ナノ粒子は粒径の違いで健康影響に差異があることに加え,溶解により生じたイオンも悪影響を与えることが懸念される.こうした背景を受け,細胞または生体組織内でのナノ粒子の粒径分析だけでなく,イオンの濃度・分布情報も入手可能な分析技術の開発が望まれている.

 生体試料内のナノ粒子・元素分析法として,レーザーアブレーション試料導入法(LA法)とICP質量分析法(ICP-MS)を組み合わせたLA-ICP-MS法がある.LA-ICP-MS法によるナノ粒子の粒径分析は報告されているが(Yamashita et al., 2019),元素濃度の定量分析を同時に行った報告はない.LA-ICP-MS法による元素濃度の定量分析には,分析試料とマトリックス組成が一致した標準試料が必要である.一般的に,標準試料にはアメリカ国立標準技術研究所が作製した標準ガラス試料が用いられているが、主成分が二酸化ケイ素であるため炭素を主成分とした生体試料の定量分析には適していない.そこで本研究では,光硬化樹脂に金属元素を添加することで標準試料を作製し,生体試料における元素濃度の定量分析の達成を目指す.本発表では,金属元素が添加された標準薄膜試料の作製と検量線の作成結果について紹介する.

Speaker: Hui Hsin Khoo
講演者: クー フィーシン
タイトル: ICP飛行時間型質量分析計による岩石中の鉱物の同定
Title: Identification of minerals in igneous rocks using ICP-Time-of-Flight-mass spectrometer

岩石の鉱物組合せとモード組成は,岩石の基礎的な情報であり,その岩石の形成過程を検討・把握する上で重要である.モード組成を定量的に把握する手法としては,ポイントカウンターを用いて偏光顕微鏡下で行われる.また,XRDから得られた回折パターンよりリートベルド定量法で鉱物の組成を予測している.しかし,これらの手法では,偏光顕微鏡による造岩鉱物の識別能力が必要であり,測定対象岩石の鉱物粒径などの条件に応じて変動する測定誤差を定量的に評価することが困難である.一方,XRDはバルク体として鉱物の割合や存在する相の重量パーセントで評価するので誤差が生じる可能性がある.こうした背景から本研究では,複数の元素や同位体のイオンを同時に検出できる飛行時間型ICP-MS(TOF-ICP-MS)を用いて元素の情報から花崗岩中の鉱物の同定を試みた.本発表では検証した結果を紹介する.