2017年4月14日

 

場 所:化学本館5階会議室
講演者:鍵 裕之
タイトル:高圧下で起こる有機物の構造変化・反応と生体関連物質の進化_A minority opinion.
我々の研究グループでは単純な有機化合物の圧力誘起相転移や重合反応などをここ数年研究して
きた(Yasuzuka et al., 2011; Shinozaki et al., 2013; Shinozaki et al., 
2014など)。最近は、藤本、高橋らがアミノ酸の圧力誘起重合反応の研究にも取り組んでおり、
究極的には生命の起源にも迫りうる重要な研究テーマになりうると考えている。
本セミナーでは、最近J-PARC MLFで行った中性子回折実験によるグリシンの高圧下での構造
変化の結果も紹介しながら、現在計画中の圧力誘起ペプチド生成過程での光学選択を探る研究
について、将来の展望などを議論したい。