2019年2月15日

Date: 16:00-18:00, Friday, February 15, 2019
Place: 3F, Lecture room, Main Chemistry Build.
Speaker:Takato Ono

日 時:2019年2月15日(金)16:00~18:00
場 所:化学本館3階講義室
講演者:大野 鷹士

講演者:大野 鷹士(Takato Ono)
タイトル: 火山活動指標への応用を目指した火山性温泉水の高頻度サンプリング
Title: High-frequency sampling of volcanic hot springs for application to a volcanic activity index

要旨:
火山活動は火山体から大量の熱エネルギーと物質を持続的に放出する現象であり、火山噴火はその活動の一部である。したがって、火山体から放出される火山ガスや温泉水などの火山性流体を地球化学的に観測することは火山活動を評価する上で重要である。しかしながら、これらのサンプリングは研究者が直接現場に赴いて実施することがほとんどで、長期的な数時間・数日単位の高分解能データを得ることが難しい上に、季節や頻度も一様でないため、火山性流体の化学組成における潮汐や気象要素などの非火山性要因による変動の有無や地球物理学的観測から得られる地震活動・地殻変動データ等との関連性を詳細に評価することができなかった。
そこで本研究では、現時点で火山性温泉水の溶存イオン濃度と安定同位体組成を対象とし、高頻度のデータ取得を目指している。
本発表では現状の報告に加え、今後の方針についてもお話しする。